自転車のホイール組みに挑戦してみよう!その4(振れ取り、前編)

前回で仮組みまで終わったので、いよいよスポークのテンションを高め、振れ取りへ。

仮組みまでの過程は、間違えないようにやれば誰でも失敗する事無くできる。
ここからが職人の領域だ。

結論から先に言うと、何とかホイールを完成(?)に持っていく事はできた。
多少振れは残っているので、完成と言ってよいか分からないが、これ以上いじって取り返しのつかない事になる方が恐いのでヨシとした。

今回、ホイール組みをやるに当たって、同じようにホイールを自作したレポートをいくつか見てみたのだが、振れ取りの工程になると読んでるだけじゃやや分かりづらくなるものが多い。

実際にやってみて、そういうレポートになってしまう理由がよく分かる。

振れ取りのコツを文字にして表現するのはとても難しい。
それと、本当にそのやり方で正しいのか、1本組んだくらいじゃ分からない。なので、「こうしろ」と断言しているのではなく、「オレはこうやってみた」という弱気な表現であることを理解いただきたい。

では、こうした前提の元に振れ取りレポート。
現在のホイールの状態は、スポークのネジが見えないところまでニップルをねじ込んであり、まだゆるゆる。

まずはミノウラのマニュアルを熟読。そこに書かれているポイントを列挙してみよう。

・後輪のスポークはギア側スポークにすべての責任がかかっていて、反ギア側は支えているだけ。
・最初はギア側スポークに集中して張る。反ギア側は、その後に調整する。
・反ギア側スポークを調整する時は、ギア側スポークを一切いじらない。
・縦振れを取った後に横振れを取る。
・ニップルは締めるだけ、決して緩めてはならない。
・ニップルを締めた時、軋む音がしたり金屑が出たら限界なのでそれ以上締めてはならない。

ネット上のレポートを読むと、違う事を言っているものもある。
調整は両側いっぺんだったり、ニップルを緩めていたり・・・。

オレは、とりあえずミノウラマニュアルに忠実に組んでいってみる。
ただ1点だけ。最後のポイント、ニップルの限界については、1.8mスポークには当てはまらないとのアドバイスを先輩からいただいた。なので、ギシギシ音がしてもビビらずに締める。

それと、これは気持ちの問題なのだが、以下の事を誓う。

・どの作業も決して面倒くさがらない。
・諦めず、根気良く最後までやり遂げる。
・32本、すべてを丁寧にやる。


この誓い、けっこう重要だと思う。
→本当に重要だ!

最初はギア側(向かって左)から調整するのね。了解。
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後輪は「おちょこ組み」「オフセット組み」と言って、左右非対称な形になる。ギア側の方がリムに垂直に近くなる。
さっきも「ギア側スポークにすべての責任がかかる」と書いた。
(組み上げた今となっての感想。ここまでテンションに違いがあるとは思わなかった。ギア側はギンギン、反ギア側はだいぶ余裕があるという結果になるはずだ。)

振れ取り台くんの登場~。
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さっそくホイールをセットしてみる。
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ミノウラのマニュアルによると、ここからはギア側スポークだけに絞って、縦振れ→横触れの順に取っていくように読める。
だが、ギア側だけ締めるとかなりギア側に寄ってしまっていて、振れ取りどころじゃないし。
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→ミノウラのマニュアルは、パニクらないようにやっていく方法で記述してある。左右順番にやれ、縦→横の順に取れと強調してある。だが非効率だし、結局仕上げる時はこのルールこだわってると振れは取れない。私見だが、感覚をつかんだらあまりこれを気にしすぎない事だ。

なので、ギア側、反ギア側を順番にニップル回しで2回転づつ均等に締めていき、ある程度スポークが張るようにする。
→ニップルを1度に締める量は少ない方がいい。スポーク長にもよるが、ゆるゆるからギンギンになるまでの締め量は以外に少ない。油断してぐるぐる締めると、ホイールの反対側のニップルに到達した時、既にギンギンになっていて同じ回転数締められないという事もある。面倒でも1~2回転ぐらいを目安に均等に締めていくべし。

ニップルを締める時は、バルブ穴の横からやる事。じゃないとどこから始めたのか分からなくなる。
また、ニップル回しは反時計回りで締まるので常に注意しよう。何気なくやってると、いつの間にか緩めている事になるぞ。


ある程度スポークが張れたら、振れ取り開始。

とりあえずホイールを回すと、縦横にうねっていて、どっちに振れてるか分からない。
うう・・・これを直していくのか・・・。

果てしない作業に思え、いきなりめげそうになる。

だが思い直す。
「諦めず、根気良く最後までやり遂げる。」と決めたのだから。

続く。

・その1(パーツセレクト)
・その2(リムの取り外し)
・その3(ホイールの仮組み)
・その4(振れ取り、前編)
・その5(振れ取り、後編、そして完成へ)
・その6(前輪組み)

この記事へのコメント

だんご虫
2008年08月02日 18:04
挑戦成功したのですね、おめでとうございます。
通勤に使っているボロ自転車が悪い霊にとりつかれたように最近やけに重く点検するとリア、フロンと共にブレーキシューがリムに当たっていました。振れ取り台を買って(ここに至るまで迷走しています)挑戦、振れ取りだけで挫折しました。
凹んでいる今は、ヒロさんのように新しい部品から組んでいく気にはなれません。楽しく読みました。


ぬし
2008年08月04日 22:17
だんご虫さん、迷走ホイールは再起不能になってしまったのでしょうか。新たな決意のもと、ぜひ再チャレしてください。
ワイ
2011年04月25日 13:31
名古屋のサラリーマンです。素晴らしく参考になりました。御礼まで。
ヒロ
2011年04月27日 21:11
>ワイさん
本当ですか、お役に立てましたか?コメントいただけて、とっても嬉しいです!

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